本当にもったいないのはなんだろうね・・・

と思わずにいられない光景デス。

 

 

キッチンの棚にずらっと並ぶコーヒーのカプセル。

なぜこんなに大量にあるのか。

 

そうです！送料をもったいぶったからです・・・

 

何箱以上は送料無料、にこだわって

大量に注文。

大量ストックとなり、棚を占拠することに。

 

もったいないのは送料ではなくて

空間とエネルギー。

 

やっちゃってから気づくなんてダメな私？

いえいえ、気づいたんだから、選択を変えればいいだけの話、ですね。

 

 

さて、「私が手放したもの」について、続きです。

 

 

 手放したもの①　褒められたくて

 

手放したもの②　取り繕いの自分

 

手放したもの③　現実逃避すすること

 

そして手放したもの④　母親を守らなくてはならない思い

 

数年前から、母親が少しづづ痴呆症を発症しました。

以前から、あれ？と思うようなことはあったんですけど、

年寄りによくある物忘れかな、くらいに思っていたのが、

家の中でしりもちをついて入院したことをきっかけにして、

一気に症状が進みました。

 

ある時、病院に見舞いに行きましたら、

私の顔をまじまじ見て、

くびをかしげたのですが、そのまま話しかけるのをやめちゃたんです。

変だなーと思いつつ、「体調どう？」と話しかけたら、

それなりに会話はできたんですけど、

ふと、

「あなたは、どちらにお住まいなんですか？」と聞いてきました。

あー私が誰だかわかんないんだ、

という状況に。

 

胸に痛みが走りました。

 

でも次の瞬間、目の前の母を戸惑わせてはいけないと思いました。

 

「東京から来ましたよ。」と言ったら、

「うちにも一人娘がいましてね、東京で働いているんです。

私の娘にしてはよくできた子でしてね、、、」って。

 

「そーなんですか、自慢の娘さんなんですねぇ。」

「ええ、それはもう」って。

 

とても おかしな会話ですけど、

母の中の私は、

目の前にいる私ではなくて、

記憶の中の私で、

よくできた娘で、

自慢の娘。

 

 悲しい気持ちも寂しい気持ちもありますが

私、お母さんの期待に応えられたんだなって。

 

ずいぶん時間はかかりましたけど、

それでいいんだなって思えてきました。

 

 

  関係性は変わる。

変わって当たり前。

 

断捨離に取り組む中で、その意味するところが

とても深く、温かく、沁みてきています。

 

母と私の関係性も変わって当たり前。

 

母は今、とても穏やかに

幸せな記憶の中で生きています。

施設の方たちに大事にされて、

愛されて。

 

施設に入れるなんてかわいそう。

私が引き取るんだ！って、

叫びたい気持ちを抑えていた日々もありますが、

 

母は私を頼りにしているんだから

母を守るのは私の役目なんだから

亡くなった父もそれを望んでいるにちがいないから

母がいなくなったら私は何のためにがんばればいい？

 

そんな思い込みを手放すことで

 

一人で抱え込む必要はないかも、

そのために生きてきたわけではないよね、

使命感とか責任ってそういうことじゃないかも、

私の幸せのほうが母にとっては大事なんじゃないかな、

 

そんな気持ちが自然と流れ込んできて、

激流の川の中で必死で立っているところから

エイッと流れに身を任せてみたら

案外緩やかで、優しくて、

母の笑顔も見えて。

 

手放すって、勇気がいるけれど

手放してみないと見えない世界や

感じられない感覚があるんだなって。

 

 

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